INTERVIEW 「シルバーカーが恥ずかしいなんて、もう言わせない。」 象印ベビー株式会社 代表取締役 宮城 潔

象印ベビーも2015年で創業85周年を迎えました。
気持ちを新たに再出発するために、弊社の代表取締役・宮城が、
インタビュー形式で創業当時を振り返り、これからの象印ベビーについて語ります。

人力車、ベビーカー、そしてシルバーカーへ

— 象印ベビーは2015年で創業85周年を迎えられるんですね。

はい、おかげさまでここまでやってこれました。昔は人力車を造っていたのですが、自動車の登場とともに需要が減ったこと、そして将来的に子どもの数が増えるはずだという予測から、ベビーカーの製造に転業いたしました。この業界で最も歴史がある会社です。 それから約50年ほどベビーカーの専業メーカーでした。だから象印「ベビー」なんです。少子高齢化の流れもあって、30年ほど前よりシルバーカーの製造を始め、現在のようにシルバーカーに特化したメーカーになりました。

  • 1950年代 リクライニング付きベビーカー(ベッドカー) 1950年代 リクライニング付きベビーカー(ベッドカー)
  • 1970年代 工場を拡張 1970年代 工場を拡張
  • 1980年代 ピンクのベビーカー (エミー) 1980年代 ピンクのベビーカー (エミー)

安全・安心の設計

— こんなに長く会社を続けてこられた秘訣は何だとお考えですか?

秘訣!?(笑)というほど大したことはありませんが、現在もそうですが創業以来ずっと、私たち経営陣の目の届くところで造っていることでしょうか。それが、製品の品質向上や新規商品開発における技術力の蓄積になり、創業から現在まで、質の高い多くの商品をお客様にお届けすることができていると、自負しております。

— と言うことは、今もメイド・イン・ジャパンだということですか?

そうですね。多くの商品はメイド・イン・ジャパンです。現在も、小さなパーツの組み立てから、最終のライン組み立てまでの一貫生産をしているのはおそらく当社だけだと思います。本社工場は1988年にシルバーカー製造のSG(製品安全基準)認定工場の登録を受けています。またISO9001も取得し日々その維持管理と製品の品質管理の向上に努めています。

  • 工場の風景 工場の風景
  •  一つ一つ手作業で組み立て 一つ一つ手作業で組み立て
  • SGマーク工場等登録証 SGマーク工場等登録証
SGマークとは

SGマークとは

SGマーク制度は、消費者の皆様が日常使用する製品の安全性を確保し、安心して使っていただける製品を市場に提供する制度です。そのために、SG製品は対象製品ごとに安全性品質に関する認定基準を定め、この基準に適合した製品にのみSGマークを表示します。このような厳しい条件のもとで安全性が追求されているSG製品でも、全く事故がないとは限りません。SGマーク制度は万が一の製品の欠陥による人身事故に対しても消費者保護の立場から賠償措置が実施されます。

おしゃれで可愛い。出かけたくなる、シルバーカー

— 新製品タイニーW3はとってもカラフルで可愛くて、
  今までのシルバーカーと全く違うイメージの商品ですね?

ありがとうございます。発売以来「こんなシルバーカーがあったの!」と大好評を頂いております。年齢を重ねるに連れ歩くのが辛くなってきた方にとって、シルバーカーはとても便利なものです。歩行をサポートするので、行動範囲が広がります。
たとえば、お友達や娘さん・お孫さんたちとのお出かけの時にも心強いパートナーになります。しかしながら、椅子に偽物のブランドバックのようなカバンと車輪が付いたようなシルバーカーしかないと、「こんな恥ずかしいもの持って歩くのは嫌だ」と敬遠なさる方もいらっしゃいます。
特に女性はいくつになってもおしゃれしたいもの。若い女性のファッションで流行しているような。

おしゃれで可愛いシルバーカーをお届けしたい、
それが象印ベビーのモットーです。

素敵な洋服やカバンを買ったら思わず出かけたくなりますよね。
そんなシルバーカーを創りたい、そんな中からタイニーW3シリーズが誕生しました。

  • シルバーカーライトステップ・タイニーWⅢ(フラワー) シルバーカーライトステップ・タイニーWⅢ(フラワー)
  • 疲れたときはイスになります。 疲れたときはイスになります。
  • ワンタッチでコンパクトに収納 ワンタッチでコンパクトに収納

グッドデザイン賞連続受賞

— 象印ベビーは以前よりデザイン性に優れ、
 グッドデザイン賞も受賞されていらっしゃいますね?

私の学生時代からの友人であるインダストリアルデザイナーと開発した、ウィズワンが1999年度に、ヘルシーワン・キャンシットが2000年度と2年連続で頂きました。とても名誉なことと思っています。

— 社長もデザインされるのですか?

はい(笑)。こう見えても美大でグラフィックデザイン専攻していました。また取締役2名のうち、1名は元イラストレーターで、もう1名もデザイン専門学校の出身なんですよ。 もう30年以上もこの4名で一緒に様々なヒット商品を開発してきました。現在では当たり前になりましたが、ピンクやストライプのベビーカーを最初にデザインしたのも私達です。

  • 打ち合わせ中 打ち合わせ中
  • 4人でデザインを考える 4人でデザインを考える
  • グッドデザイン賞 受賞 グッドデザイン賞 受賞

横押式のショッピングカーについて

— ところで、最近よくお年寄りの方が、
  身体の横で押してらっしゃるショッピングカーを見かけますが...

よく「杖やシルバーカー代わりに・・・」と購入される方がいらっしゃるようですが、本来、杖やシルバーカーとは全く別なものです。弊社にも、同じようなタイプの製品「キャリーライトS」があります。弊社の場合、製品安全協会の「横押し式ショッピッグカー」のSG基準に合格した製品です。このSG基準の中には「歩行を補助するシルバーカー、歩行車、つえの代わりとして使用しないこと」「歩行に問題のない方が使用する製品とすること」など、安全に関する規程が細かく定義されています。「杖やシルバーカー代わりではない」と十分にご理解の上ご購入いただきたいと思います。

  • 打ち合わせ中 キャリーライト S (小花紫)
  • 打ち合わせ中キャリーライト S (小花グレー)
  • 打ち合わせ中キャリーライト S (ブラック)

これからの象印ベビー

— 最後に、象印ベビーの今後の展望についてお聞かせください。

現在日本の65歳以上の人口は3000万人を超しています。今後ますます増えていくでしょう。そのとき、一人でも多くのお年寄りに健康で笑顔でいてもらいたいものです。私たちがお届けするおしゃれで可愛い商品で、お年寄りに若々しくお出かけしていただければ、それほど嬉しいことはありません。そのために、よりいっそう質の高い商品を創っていきたいと思います。

本日はありがとうございました。